「二十四節気(にじゅうしせっき)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。この言葉にはピンとこなくても、「春分」や「秋分」と聞けば耳馴染みがある方も多いはず。春分や秋分も二十四節気のひとつで、かつては季節の移り変わりを表す目安として使われてきました。では実際に、二十四節気はどのようなものなのでしょうか。
今回はあのカリスマ占い師・水晶玉子さんも注目する、二十四節気のそれぞれの意味や占いとの関係、おすすめの過ごし方を解説します。二十四節気の意味を知り、季節の移ろいをより身近に感じながら日々を過ごしましょう。
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水晶玉子も二十四節気に注目している!
二十四節気には、人気占い師・水晶玉子さんも注目しています。水晶玉子さんは、東洋・西洋のさまざまな占術を理解し、占術の枠にとらわれない鑑定で、水晶玉子さんのSNSでは、二十四節気に関することも投稿されています。
本日は、二十四節気の「小寒」。おわゆる「寒の入り」の日、ここから「大寒」を経て節分までが、寒さが厳しい「寒の内」です。太陽は黄経285度を通過(0時05分)。今日から月干支は「癸丑」となりました。 pic.twitter.com/jpphJTMvjt
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二十四節気(にじゅうしせっき)とは?
二十四節気(にじゅうしせっき)は、古代中国(BC.770〜BC.221の春秋戦国時代)で用いられたとされている季節を表す指標です。一年を春・夏・秋・冬の4つに分け、さらにひとつの季節をそれぞれ6つに分けています。
二十四節気は太陽の通り道である黄道を、以下のように24等分しています。
•二至二分:黄道を夏至・冬至・春分で2当分・秋分で4等分したもの
•八節:二至二分の4等分の中間に立春・立夏・立秋・立冬(四立)を加えて8等分したもの
•二十四節気:八節をさらに3等分したもの
古代中国では、月の満ち欠けを基に作られた太陰暦が使用されていましたが、実際の季節とはズレが出ていました。そこで、より季節の変化を正確に表すことができる二十四節気が用いられるようになった、と言われています。まだ天気予報もない時代なので、気候や寒暖に左右される農耕を営む人たちに重宝されました。
その後、日本にもそれが伝わり、季節の移り変わりの目安として二十四節気が使われてきました。現在ではあまり使われることがなくなりましたが、八節(春分、夏至、秋分、立冬など)は今も話題にあがることがあります。和暦が書かれた一部のカレンダーでは、二十四節気が書かれたものがあるので、ぜひチェックしてみてください。
二十四節気と占いの関係について
二十四節気とは、太陽の動きによって1年を24等分したもので、季節の変化を表しています。占いとは、天と地の現象には相関があるという考えに基づいて、未来や運命を予測したり、運気を上げたりする方法です。
二十四節気と占いは、古代中国から伝わったもので、密接に関係していると言われています。二十四節気は、陰陽五行説という思想に基づいて作られました。陰陽五行説とは、万物は陰と陽の二つの気と木火土金水の五つの元素から成り立ち、それらが相互に作用して自然界の法則を形成するという考えです。
風水や四柱推命は陰陽五行がベース
風水や四柱推命などの占いも、陰陽五行説がベースになっています。風水は、自然や建物などの環境における気の流れを調整して運気を良くする方法です。
また四柱推命は、生年月日時から干支(十干十二支)を割り出し、その組み合わせから運命や性格を読み解く方法です。
これらの占いでは、二十四節気が重要な役割を果たします。二十四節気は、太陽の動きによって陰陽のバランスや五行の循環が変化することを示しています。例えば、春分は昼夜が同じ長さになり、陰陽が均衡する日です。夏至は昼が最も長くなり、陽が極まる日です。冬至は夜が最も長くなり、陰が極まる日です。
これらの日は、運気が大きく変わる節目であり、占いでは特別な意味を持ちます。また、それぞれの季節に応じて、五行のうちどれが強くなったり弱くなったりするかも決まっています。例えば、春は木の気が旺盛であり、秋は金の気が旺盛です。
風水では、季節ごとに家の方位やインテリアなどを変えて気の流れを調和させます。四柱推命では、生まれた季節や時間によって干支が決まります。干支は五行と対応しており、その相性や影響力も考慮されます。以上のように、二十四節気と占いは関係があるといえますよね。
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二十四節気の種類と2024年はいつ?
二十四節気は季節を24等分にしたもので、それぞれに名称があります。ではここからは、二十四節気の種類や新暦での日付、意味を見ていきましょう。
二十四節気は現代で使われている暦とは若干ずれが生じます。新暦での日付は年によって変わりますので、おおよその日付として把握してください。
2024年の二十四節気カレンダー
2024年1月6日 | 小寒しょうかん |
2024年1月20日 | 大寒だいかん |
2024年2月4日 | 雨水うすい |
2024年3月5日 | 啓蟄けいちつ |
2024年3月20日 | 春分しゅんぶん |
2024年4月4日 | 清明せいめい |
2024年4月19日 | 穀雨こくう |
2024年5月5日 | 立夏りっか |
2024年5月20日 | 小満しょうまん |
2024年6月5日 | 芒種ぼうしゅ |
2024年6月21日 | 夏至げし |
2024年7月6日 | 小暑しょうしょ |
2024年7月22日 | 大暑たいしょ |
2024年8月7日 | 立秋りっしゅう |
2024年8月22日 | 処暑しょしょ |
2024年9月7日 | 白露はくろ |
2024年9月22日 | 秋分しゅうぶん |
2024年10月8日 | 寒露かんろ |
2024年10月23日 | 霜降そうこう |
2024年11月7日 | 立冬りっとう |
2024年11月22日 | 小雪しょうせつ |
2024年12月7日 | 大雪たいせつ |
2024年12月21日 | 冬至とうじ |
春の二十四節気
まずは春の二十四節気から見ていきましょう。春の二十四節気は以下の8つです。
•立春(りっしゅん)
•雨水(うすい)
•啓蟄(けいちつ)
•春分(しゅんぶん)
•清明(せいめい)
•穀雨(こくう)
立春(りっしゅん)
月:1月節
新暦の日付:2月4日ごろ
二十四節気の一番はじめにあたる立春(りっしゅん)。現代の暦では2月4日ごろになりますが、旧暦では元旦前後が立春となっていたため、一年のはじまりを意味していました。
春が立つと表す立春は、春のはじまりです。まだ厳しい寒さが残る時期ですが、少しずつ春めいた暖かな日差しが感じられるようになります。立春の前日は「節分」にあたります。新しい一年がはじまる前に厄祓いの意味を込めて、豆まきなどをする習慣が生まれました。
立春は今でいうお正月のようなものですから、縁起がいいものを食べるといいと言われています。暦の上では春ですが、まだまだ寒い立春を過ぎてからは、余寒見舞い(よかんみまい)を出すのもひとつの風習です。寒い地域に住む家族や友人に「余寒お見舞い申し上げます」と手紙を出してみてはいかがでしょうか。
雨水(うすい)
月:1月中
新暦の日付:2月19日ごろ
雨水(うすい)には、雪が溶けて雨に変わって大地に降り注ぎ、降り積もった雪や厚くなった氷が溶けて水になるという意味があります。地域によってはまだ雪が深いところもありますが、雪解け水で大地が満たされる時期のため、かつては農耕をはじめるタイミングとされていました。
暖かな日差しが感じられるようになり、空気の匂いにも変化が訪れるころです。花のつぼみもみられるようになり、春の鳥の声も聞こえるようになるなど、もうすぐ訪れる春の予感を少しずつ感じられるでしょう。
かつては雨水にお雛様を飾ると、いい縁に恵まれるとされていました。とくに午後はお雛様を飾るのに適しています。
啓蟄(けいちつ)
月:2月節
新暦の日付:3月5日ごろ
啓蟄(けいちつ)は、戸を開くという意味の「啓」と、土のなかに虫がこもった状態を意味する「蟄」からなる言葉です。土にこもっていた虫たちが、戸を開くように地上に出てくるという意味があります。気温が少しずつ増し、暖かな日差しによって大地が温められ、春を感じた虫や生きものたちが、冬眠から目覚めて動き出すころです。
啓蟄が訪れると、秋の終わりに松の木に巻きつけた「菰(こも)」を外す、菰外し(こもはずし)が行われます。また、かつては雨水のころに出したお雛様は、啓蟄までに片付けることで、婚期が遅れないと考えられていました。
春分(しゅんぶん)
月:2月中
新暦の日付:3月21日ごろ
春分の日として祝日となっている春分(しゅんぶん)は、昼と夜の長さがほとんど同じになる日です。春を分けるという文字のとおり、冬と春を分ける日という意味があります。寒さがだいぶ和らいで、春の訪れをさまざまなところで感じられるようになるでしょう。
春分に行われる行事といえば花見です。実際は桜の開花時期によって前後しますが、春分のころに美しい桜を愛でられる地域もあるでしょう。また、春分と前後3日を合わせた7日間は、春のお彼岸です。お墓参りをして、ご先祖様への感謝を伝えてください。
清明(せいめい)
月:3月節
新暦の日付:4月5日ごろ
清明(せいめい)は、あらゆるものが生き生きし、清らかで明るいことを意味する「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉です。さまざまな花が咲き乱れ、草木の生命力を感じられるようになります。
全国各地で春らしさが感じられるようになる清明のころには、お花見やピクニックなどを楽しむといいでしょう。また、清明はお茶がおいしい時期としても知られています。清明前に摘まれた「明前茶(みんちぇんちゃ)」、清明から次の二十四節気に摘まれた「雨前茶(うぜんちゃ)」を味わってみてもいいのではないでしょうか。
穀雨(こくう)
月:3月中
新暦の日付:4月20日ごろ
穀雨(こくう)は「雨降って百穀を潤す」から来る言葉で、春の優しい雨によって農作物が潤されるという意味を持ちます。春の二十四節気の最後です。雨が穀物を成長させるこのころは、田植えのために種まきをはじめる目安として考えられてきました。
穀雨は5月4日ごろまで続くため、後半にはゴールデンウィークが重なります。全国各地でさまざまな行事が行われますので、足を運んでみてはいかがでしょうか。また夏目前のこの穀雨は、衣替えの目安ともなっています。
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夏の二十四節気
夏の二十四節気を紹介します。夏の二十四節気は以下の8つです。
•立夏(りっか)
•小満(しょうまん)
•芒種(ぼうしゅ)
•夏至(げし)
•小暑(しょうしょ)
•大暑(たいしょ)
立夏(りっか)
月:4月節
新暦の日付:5月5日ごろ
新暦ではまだ5月ですが、夏が立つと表す立夏(りっか)は夏のはじまりで、初夏にあたります。まだまだ春らしさもありますが、日差しが増して夏らしい雰囲気を感じられるようになるでしょう。
5月5日には「端午の節句」があります。元々は男の子の成長を願う節句でしたが、今では男女関係なく子どもの健やかな成長を願う日となりました。爽やかで過ごしやすい季節なので、外に出かけて夏の気配を感じてみましょう。
小満(しょうまん)
月:4月中
新暦の日付:5月21日ごろ
小満は文字どおり、少し満足するという意味です。このころになると秋に蒔いた麦が育って色づきはじめるため、農家が一安心できることが、小満の由来だと考えられています。木々が実をつけ、若葉が力強く成長し、生命の力強さを感じられる時期です。
小満を過ぎると梅雨が始まります。湿気が多くなる前に、衣替えをおこなうといいでしょう。制服がある学校や職場では、6月1日を境に衣替えが行われることが多いです。
芒種(ぼうしゅ)
月:5月節
新暦の日付:6月6日ごろ
芒種(ぼうしゅ)は、穀物の種を撒くことを意味する言葉です。「芒(のぎ)」の漢字には、イネ科の穂先にある突起という意味があります。芒のある穀物の種まきを行い、麦を刈り入れ、育った稲の苗を田んぼに植える目安と考えられてきました。
日本では古くから「6歳の6月6日に習い事をはじめると上達する」とされてきました。年齢は異なるとしても、この日にちなんで習い事をはじめてみてもいいのではないでしょうか。また芒種の季節には父の日がありますから、お父さんに日ごろの感謝を伝えましょう。
夏至(げし)
月:5月中
新暦の日付:6月21日ごろ
夏至(げし)は文字どおり夏に至るという意味があり、一年のうちでもっとも日が長い日です。暦の上では夏のちょうど中間にあたり、夏至を境に夏の暑さと日差しの強さが増していきます。
太陽のエネルギーが強く感じられる夏至は、エネルギーの流れが切り替わる時期だと考えられています。心身をデトックスして過ごし、太陽のエネルギーをしっかり受け取りましょう。
小暑(しょうしょ)
月:6月節
新暦の日付:7月7日ごろ
小さく暑いと書く小暑(しょうしょ)は、本格的な夏の暑さが訪れる前の時期ということを意味しています。梅雨明けが近くなる小暑のころは、セミも鳴きはじめ、より夏らしさを感じられるようになるでしょう。
小暑のころにある伝統行事といえば七夕です。七夕の短冊に願いを込めてみてはいかがでしょうか。また、お中元や暑中見舞いを出す時期でもあるので、日ごろお世話になっている人に感謝の気持ちを伝えましょう。小暑から立秋の前日までは、暑中見舞いで問題ありません。
大暑(たいしょ)
月:6月中
新暦の日付:7月23日ごろ
暦の上で夏の最後の節気となる大暑(たいしょ)は、文字どおりもっとも暑い時期であることを意味しています。 近年は大暑のころがもっとも暑い時期とは言い切れませんが、日差しも強くなり、猛暑日や酷暑日も増えてくるでしょう。
大暑の期間には、土用丑の日があります。丑の日には「う」のつく食べものを食べるといいとされていますから、暑さで体力を消耗するこの季節は「うなぎ」や「牛肉(うし」「梅干し」などを食べて、スタミナをつけましょう。
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秋の二十四節気
次に秋の二十四節気を紹介します。秋の二十四節気は以下の8つです。
•立秋(りっしゅう)
•処暑(しょしょ)
•白露(はくろ)
•秋分(しゅうぶん)
•寒露(かんろ)
•霜降(そうこう)
立秋(りっしゅう)
月:7月節
新暦の日付:8月8日ごろ
秋が立つと書く立秋(りっしゅう)は、秋の気配が感じられるようになるという意味で、暦の上で秋となる時期です。ただ実際の季節では、立秋のころが一番暑さが厳しく、まだまだ秋は感じられないでしょう。
立秋のころの行事といえばお盆です。立秋の約1週間後である8月13日から盆入りとなり、お墓参りをしてご先祖様をお迎えします。また、盆明けには送り火をおこなうなどして、ご先祖様をあの世にお見送りします。立秋を過ぎて暑さを労わる手紙を出すなら、暑中見舞いではなく残暑見舞いを送るようにしましょう。
処暑(しょしょ)
月:7月中
新暦の日付:8月23日ごろ
処暑(しょしょ)は夏の暑さが終わるという意味があり、処暑のころには暑さが峠を越して、少しずつ気温が下がりはじめます。まだまだ日中は厳しい暑さが続くことが多いですが、朝や夕方には秋の気配が感じられる日もあるでしょう。コオロギの鳴き声など、秋らしいとも聴こえるようになります。
処暑のころには、関西を中心に地蔵盆が行われます。これは、お地蔵様にお供えものを捧げ、飾り付けをして、子どもたちの健やかな成長を願う行事です。お祭りをおこなう神社や寺も多いでしょう。
白露(はくろ)
月:8月節
新暦の日付:9月8日ごろ
白露(はくろ)は草花に露がつき、白く輝いて見えるという意味があります。暑さも落ち着きはじめる白露のころには、朝晩が冷え込む日が増え、朝露が降りることが多くなるでしょう。雲の形も変わり、秋らしい空が見られるようになります。
白露のころに行われる行事といえば、十五夜(じゅうごや)が代表的です。元々は豊作に感謝する行事ですが、お月見団子やすすきを用意して、美しい月を愛でてみてはいかがでしょうか。
秋分(しゅうぶん)
月:8月中
新暦の日付:9月23日ごろ
秋を分けると表す秋分(しゅうぶん)は、春分と同じように昼と夜の長さがほぼ同じになります。この日を境に夜が長くなり、秋が深まっていく時期です。戦前は歴代の天皇や皇族をお祀りする季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)でしたが、戦後に「秋分の日」と名前を変え、祝日になっています。
秋分と前後3日は、秋のお彼岸です。お彼岸には邪気払いの効果があるとされる小豆を使って作るおはぎをお供えしたのち、食べる習慣もあります。お墓のお掃除をし、おはぎを食べてご先祖様を供養し、感謝の気持ちを伝えましょう。
寒露(かんろ)
月:9月節
新暦の日付:10月8日ごろ
寒露(かんろ)は、草木に冷たい露がつくころという意味があります。秋分を境に秋が深まり、朝晩はさらに冷え込むようになるでしょう。秋晴れの日が増え、稲刈りも終わりを告げます。
寒露の期間中にあたる10月15日から17日ごろには、神事のひとつである神嘗祭(かんなめさい)が行われます。その年に採れた新穀を天照大神に捧げ、収穫に感謝するお祭りです。このころは秋の味覚がおいしい時期でもあるので、きのこや芋、サンマなど、この時期ならではの旬の味覚を味わってみましょう。
霜降(そうこう)
月:9月中
新暦の日付:10月24日ごろ
霜降(そうこう)は文字どおり霜が降りるという意味で、秋の最後の節気です。気温がさらに冷え込んだことで、地域によっては実際に霜が見られるところもあるでしょう。
霜降のころも全国的に行われる行事はありませんが、冬に備えて栄養をしっかり蓄えておきたい時期です。霜降のころに美味しくなるタンパク質が豊富な秋鮭や、ビタミン豊富な柿、体を温める効果のある生姜などを食べましょう。また美しい紅葉が始まるころでもあるので、紅葉狩りを楽しんでみるのもおすすめです。
冬の二十四節気
最後に冬の二十四節気を見てみましょう。冬の二十四節気は以下の8つです。
•立冬(りっとう)
•小雪(しょうせつ)
•大雪(たいせつ)
•冬至(とうじ)
•小寒(しょうかん)
•大寒(だいかん)
立冬(りっとう)
月:10月節
新暦の日付:11月7日ごろ
冬が立つと表す立冬(りっとう)は、冬の気配が感じられはじめる時期です。暦の上では冬となり、地域によっては初雪が見られることもあるでしょう。まだ冬を感じられない地域もありますが、気温がグッと下がりはじめるこのころは、冬の準備をはじめる時期です。
立冬のころには、こたつの準備をはじめる「こたつ開き」という風習が残っている地域もあります。こたつ以外にも、冬に備えて毛布などの寝具や冬ものの衣類、暖房器具などを用意しはじめるといいでしょう。インフルエンザや風邪が流行しはじめる時期でもあるので、ビタミンCが豊富で風邪予防に効果的と言われるレンコンや、医者いらずと言われるりんご、免疫力を高める牡蠣などを食べるのもおすすめです。
小雪(しょうせつ)
月:10月中
新暦の日付:11月22日ごろ
小雪(しょうせつ)は、わずかな雪が降りはじめるころという意味があります。雪が降ったとしてもまだ積もることは少ないため、このように呼ばれるようになったと言われています。ときには小春日和のような暖かさを感じる日もありますが、寒暖差が激しい時期でもあるので、体を冷やさないように気をつけましょう。
小雪の期間の11月23日には「新嘗祭(にいなめさい)」があります。これは、歴代の天皇や神々にお供えし、収穫への感謝を伝える神事です。現在は「勤労感謝の日」として祝日に制定され、収穫だけでなく、働いている人や生産されるものすべてに感謝を表す日となっています。身近な人とお互いの日々の頑張りを讃え合うのもいいでしょう。
大雪(たいせつ)
月:11月節
新暦の日付:12月7日ごろ
大雪(たいせつ)は、文字どおり大雪が降るころを意味し、北国や山間部を中心に各地で雪が積もるころです。12月に入り、本格的な冬を実感する人も多いでしょう。冬眠する生きものも増えはじめます。
大雪を迎えると、全国各地の神社でしめ縄や門松などが売られる「歳の市(としのいち)」や羽子板が売られる「羽子板市」が行われます。新年を迎えるにあたって、お正月に必要なものを準備しはじめましょう。新年には新しい道具を使いはじめる風習もあることから、料理道具や掃除道具なども売られます。とくに浅草・浅草寺で行われる「納の観音ご縁日・羽子板市」は多くの人が訪れることで有名です。
冬至(とうじ)
月:11月中
新暦の日付:12月21日ごろ
年の瀬が迫る12月21日ごろには、冬に至ると表す冬至(とうじ)を迎えます。冬至は夏至の反対で、日がもっとも短く、夜がもっとも長い日です。冬至を境に少しずつ日の出から日の入りの時間が長くなります。
冬至には柚子湯に入り、かぼちゃを食べるのが伝統的な習わしです。香りと色で邪気を払える柚子湯に入ることで、体を清め、運を呼び込めると言われています。また、長い年月をかけて実る柚子のように、長年の努力や苦労が実るようにとの願いも込められているそうです。またかぼちゃも柚子と同じく黄色なので、邪気払いに効果があると言われています。栄養も豊富なため、風邪予防のためにもかぼちゃを食べましょう。
小寒(しょうかん)
月:12月節
新暦の日付:1月5日ごろ
小寒(しょうかん)は、文字どおり寒さが小さいという意味で、まだ本格的な寒さではないものの、もっとも寒くなる時期に向けて寒さが厳しくなりはじめる時期のことを指しています。小寒の最初の日は「寒の入り」と呼ばれ、ここから30日程度が一年でもっとも寒さの厳しい「寒中(かんちゅう)」と呼ばれます。
小寒に入ったら、寒さを労わる寒中見舞いを家族や身近な人に出しましょう。喪中で年賀状が出せなかった場合も、寒中見舞いを送るのが一般的です。1月7日には七草粥を食べ、無病息災を願います。また、1月11日には鏡餅を下げてお餅を食べ、同じく無病息災を願いましょう。
大寒(だいかん)
月:12月中
新暦の日付:1月21日ごろ
大寒(だいかん)は、冬の二十四節気の最後の節気であり、立春からはじまる一年の締めくくりでもあります。もっとも寒さが厳しい時期という意味がありますが、梅や椿が咲きはじめ、もうすぐ訪れる春を少しずつ感じることもできるでしょう。
小寒から大寒にかけて「寒の水(かんのみず)」と呼ばれる行事が行われます。この時期の水は雑菌が少なく、純度が高いため、寒の水で汲んだお水を使うと、おいしいお酒やお味噌、お醤油ができるそうです。この時期に仕込まれたお酒・お味噌・お醤油は「寒仕込み」と呼ばれます。厳しい寒さで風邪をひきやすい時期ですから、栄養をしっかり摂り、太陽にあたるようにしましょう。
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二十四節気で季節の変化を感じよう
今ではあまり使われなくなってしまった二十四節気ですが、一部のカレンダーには記載されており、TVの天気予報やニュースでも時折耳にすることから、私たちの生活に深く根付いていることを感じさせます。すべてを覚えるのは難しいかもしれませんが、まずは春分・夏至・秋分・冬至など、馴染みのあるものから意識してみてはいかがでしょうか。
季節を感じられるのは、日本独特の良さです。ひとつひとつの言葉に美しい意味が込められた二十四節気を知り、美しい季節の変化を感じてみましょう。
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